ヨガの思想
ヨガとは結合、一致という意味のサンスクリット語(古代古典語)が語源となっています。
ヨガは「絶対実在の純粋意識(ブラフマン)が全宇宙の根底にある」という、インドの古典聖典群(ヴェーダ)の中心思想を土台として、何千年もの間、様々な実践方法が伝承されてきました。
ヨガの実践
一般にアサナ(ポーズ)をとることがヨガと思われていますが、アサナは経典「ヨガ・スートラ」の中の段階式訓練法、八支則の3番目にあたります。5つの道徳律(非暴力・真実・不盗・自己修練・無欲)、5つの勧戒(清潔・満足・辛苦に耐えられる能力・自己内省・神への信仰)を学び、アサナを始めます。
様々なアサナを通して、身体感覚を細部まで発達させ、感覚器官を研ぎ澄まし、プラナ(生体エネルギー、日本では気と呼ばれている)の経絡を開き、身体を柔軟で強靭な状態へ導きます。それと共に呼吸法を使って、生体エネルギーの流れを強めコントロールします。制感法では、心地よい感覚・心地よくない感覚などの二元的な感覚に反応することなく、全ての感覚を同じ心で扱う一体性を養います。
この一体性と共に集中力を高め、忍耐、受容、愛すること、慣用性を身につけ、瞑想へと段階的に訓練を行ないます。
そして
様々な訓練を通じて、肉体、感情、心理、精神、愛、霊性へと探究を進め、新たな自分自身を発見していきます。
同時に心身は、健康を取り戻すことで一体化し、より深い意識、魂との結合へと向かうのです。
この様にヨガは、エネルギー・意識を扱う生命科学であり、自己の内に存在する「アートマ」(真の自己・内在神)とつながり、「ブラフマン」(絶対純粋意識・普遍的神)と結合することを目標として創造されました。 |